途上国支援×エンジニア。

途上国、とエンジニアに関すること。

インドの水

こんにちは

今回は水事情です。


まず、日本の水事情はかなり良いです。
自宅で蛇口をひねれば24時間、安全な水がある。
これはかなり恵まれてます。

でも発展途上国だと変わってきます。

●24時間水が出るとは限らない。
 (そもそもに家に水がない、井戸から取ってくる人も。。)
●蛇口を捻って出る水が汚い

ってこと良くあります。




世界でみると22億(29%)の人が安全に管理された飲み水にアクセスできてないそうです。

ここでは、安全に管理された水とは、
自宅にあり、必要な時に入手でき、排泄物や化学物質によって汚染されていない、改善された水源から得られる飲み水。”
とのことです。

水が自宅になく、近くの井戸とかに取りに行かなくてはならなかったり、
浄化された水でない場合は、ここから外れます。


www.unicef.or.jp

 

日本の場合は98.45%の人が”安全に管理された水”アクセスできています。

一方、インドの田舎の人々は56%の人しかアクセスできてません。

(インド全体(と都市部)ではデータがなく不明でした。。何故???
 インドは「基本的な飲み水」へのアクセスは92%近くありますが、、
※基本的な飲み水=自宅から往復30分以内(待ち時間も含めて)で水を汲んでくることができる、改善された水源から得られる飲み水)

 

washdata.org

 

さらにインドでは給水時間も限られてます。

日本では基本どの地域でも、24時間ずーっと水がでますが、
インドのデリーではそうはいかないです。 

 

delhijalboard.nic.in

 

デリー水道局のHPを見ると、給水時間が場所によって、ばらばらなようです。
24時間のところもあれば、1日1回3時間とか、
朝、夜で各1.5時間のところなど。。
という状況です。
(もちろん、この通達通りではないだろうし、
 停電すると、水来ないので、実感はもっと低いだろうと思います)



ただ実際、日本人が住むとなると、、基本的にはそこまで水に困らないです。

というか、困らないような場所をみんな選びます。


まず、自分の場合、自宅は水が24時間きます。
アパート内にタンクがあり、そこに水がためてあり、そこから供給されます。

ただ、停電すると水の勢いが弱くなります。
停電も短時間なら、水の供給は止まらないです。
屋上のタンクに水があるので。

 

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このように屋上にタンクがあります。


そして、停電が長く続くと水が止まりそうになります。。
こんな感じで大家から連絡きます。

 

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とはいえ、めったにないので、水に困ることはほぼないです。
(年一回くらい??)

基本的に日本人が住むようなところは、このように水環境が整ってます。
不動産屋もそういった家を進めてくるはずです。。


あとは飲み水、料理、はみがきの時に気になる、、水質ですが、、
これもほとんど困らないです。
まず、ベットボトルの水が安く手に入ります。

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1Lの水が20ルピー(30円くらい)です。
なので、飲み水は簡単に手に入ります。

また、アパートには大抵、各部屋に浄化機があるので、
(もしくは、買います)キレイな水は手に入ります。

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自分の場合、暖かい飲み物や料理用にはこの浄化水を使ってます。

 
友人とかはこの浄化水をそのまま飲んだりしてます。
(自分は飲まないですが、、)


なので、自分はこんな感じです。

●飲料:ミネラルウォーター
●はみがき:ミネラルウォーター
●料理:浄化水
●手洗い、風呂、食器洗い:通常の水


基本的に、生活において水の困ることはないです。




あと、、、屋台に売ってるチャイですが、、
基本的に煮沸してあるので問題ないです。当たったことないです。

屋台のチャイ、、どんな水を使ってるか、、
深く考えると恐ろしいでの、想像はしませんが、飲んでも全く問題ないです。

屋台にある煮沸しないレモンジュースとかは正直こわいです。。(笑)

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このレモンジュースは勇気がいります(笑)


といった感じなので、
デリー、グルガオンで日本人が生活する時は水には困らないと思います。

まー、これはお金を掛けてるからなので、
実際に平均的なインドの人々の水事情はもっと悪いと思います。

恐らく一日数回の給水に合わせて、水を確保してるのだと思います。

これは他の国でも一緒です。


ちなみに
自分がタンザニアで住んでた家は
水は1日3回。各1時間半ずつしか水がでませんでした。
なので、バケツ、ベットボトルに水をためておいて、
洗濯、料理、シャワー等に使ってました。

これよりも過酷な人もいて、
家に水がないので、近くの井戸から水を持ってくる。雨の時に水をためる。
なんてことして生活した日本人もいました。


ただ同じタンザニアでも、高級なマンションやホテルでは水に困ることなかったです。
他のアフリカの国でも同じです。

結局、マンション、ホテル内で、
自分達独自で給水タンク、ポンプ、浄化機を持ってたり、
停電に備えた発電機があるので、
お金をかければ、どの国でも水には困らないです。




そして、デリーのスラムの場合です。

各家庭にタンクはモチロン、水栓があるわけではないです。
なので、
スラム内にちょくちょくあるタンクから水を
バケツ、ポリタンクを使って自分の住居に運んでいます。

ミネラルウオーターは高いので、この水道水を飲んでます。

 

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ぽつぽつみられるタンク

これがインドの水事情。

日本の比べるとまだまだ厳しいです。



ちなみに、、
インドが92%ある、、「基本的な飲み水」への他国のアクセス状況ですが、
(基本的な飲み水 =自宅から往復30分以内(待ち時間も含めて)で水を汲んでくることができる、改善された水源から得られる飲み水)

インド=92%
ネパール=89%
バングラデシュ=97%
パキスタン=92%


に対して、、


南アフリカ=92%
ケニア=58%
タンザニア=56%
スーダン=60%
ザンビア=59%

と、、、まだまだ南アジアとアフリカでも大きな違いあります。。

(南アフリカは南アジアと同等ですが、、)

washdata.org


データ見てみると色々発見があります。


ではでは!